昔、「一人ごっつ」という松本人志の番組がありまして…
フジテレビで1996年から放送されていたダウンタウン松本の深夜番組が好きでよく見てました。
ごっつええ感じやガキ使も毎週必ず見ていた学生時代でしたね、この頃は。
で、この『一人ごっつ』のコーナーの中に『面雀(おもじゃん)』というのがありまして。
久しぶりの面雀、楽しかった☆彡
1枚目面雀、2枚目軽雀。 pic.twitter.com/nHAWhpvYoF— かぶけん@ゲームNOWA (@KABU_KEN65) January 19, 2016
詳しくはウィキペディアとかで調べてもらえればと思うのですが、簡単に言うと、センターに置かれた『A』という言葉に対して、手札10枚(①~⑩)に書かれた別の言葉を『A』にくっつけて2つの語の言葉にして、その面白さを競う遊び。
大学時代、授業中に友人と熱中していたのはいい思い出。
①⇒A、A⇒①、⑤⇒A等々、組み合わせ方で言葉の印象も違ってくるわけでワードセンスが問われる遊びです。これだけだとイメージ湧きにくいっすね。
具体的に見ていきましょう。
もう10年以上前に好きだった松本人志さんの番組「松ごっつ」で購入した「面雀」が懐かしい。ふたつの語句を組み合わせて言葉をつくる面白さに何度笑い転げたか。当時の一人ごっつ〜松ごっつは今のIPPON グランプリに通じてますね。#IPPON#IPPONグランプリ pic.twitter.com/cA6qK1wAnh
— ハギハラカズヤ◎UTURA(kazmia.inc/noma) (@UTURA) April 20, 2019
実際の対局にあった例
『センター牌』=『みつこ』
これに手札の言葉をくっつけていくわけです。
で、その時の参加者の回答がこちら。
- 木村祐一
『魂』をくっつけて『みつこ魂』 - 板尾創路
『の1/2』をくっつけて『みつこの1/2』 - 山崎方正
『1000円』をくっつけて『みつこ1000円』 - 松本人志
『菩薩』をくっつけて『菩薩みつこ』
この4つの中で一番おもしろかったのは板尾の『みつこの1/2』だったのですがこれは納得の満場一致。
ここで問題にしたいのは山崎の回答。
選択肢としては…
『みつこ1000円』or『1000円みつこ』だったわけですが、どっちがより面白いかって話です。
一見大差無いように見えますが、リアルタイムで見ていた私は山崎の芸人としての限界を感じてしまいました。
『1000円みつこ』の方がより想像力が膨らむ回答なので、ここではこの一択では無いかと。
「1000円で○○してくれるなんて安い女だな!」…とか、
「いつも1000円だけ握りしめて買い物来るから、陰でそう呼ばれているらしいよ、あのみつこって!」とか色々と妄想やストーリーが膨らむ訳で。
それが『みつこ1000円』だと、
「みつこが1000円出した」か、「お父さんが妻みつこに1000円要求した」、「1000円の価値のみつこ」くらいしか広がりが持てないわけで、なんとなく意味が限定されてしまうんですよね。
案の定、この回答を出した時、3名から総ツッコミを受けて「それは(1000円が)上だろう~」と。
「面雀」を見て山崎邦生のセンスの無さを再確認。
— モア船長 (@captain_more) August 21, 2011
ほんと些細な違いかもしれないけどこの差は大きいような。
私と同様に山ちゃんのセンスの無さを感じた人は多いようで安心しましたw
で、翻ってバズビデオのタイトル付を考えた場合…
少しでも印象に残るタイトルを付けようと考えた時、言葉の配置場所が重要な要素になるのかなと。
- みつこが1000円札を出したら!
- 1000円札を出そうとしたみつこが!
多分後者の方が心に引っかかるはず。
「1000円札を出そうとした」まで読み進めた段階で読み手からは「誰が?」という疑問が生じ、そのあとに「みつこが」となるので、普通の文章より印象に残る形。
バズビデオ界でもこのようなタイトルをよく見かけるような…
なんか、ダラダラと書いてきましたが、要は倒置法は大事だよ!という、ありきたりな結論を導いただけの話でした、以上!
これだけの結論をだすために、山ちゃんがもらい事故を起こした感じだな…